活動報告

私達は活動の歩みを記録していきます。

演劇は全ての人に開かれているべきだからです。

丸房 君子(Marufusa Kimiko)

!Kan !Kon !Sou \SAI/

始めに、私の呼び掛け応えた人々が居ました。演出家の佐藤 久(Satou Hisa)と朗読学徒の萬 直滑降(Yorozu Tyokkakkou)とにかく舞台に立とうと思った煩悩寺 朋子(Bonnouji Tomoko)そして私、丸房 君子(Marufusa Kimiko)

私達は、多くの劇団がしているような「長い稽古時間」「全員が集まって行う稽古」出来ないスケジュールの中で生活していましたが、面白い演劇作るために必要なこと他にあると信じていましたから、集まった四人でしか組めない稽古方法を用いた新たな上演形態を提案しました。それが「!Kan !Kon  !Sou \SAI/」です。2012年1月27日(金)会場となる新宿JAMでの上演を目標に動き出し全三回合わせ稽古と、それぞれの自主稽古の成果を持ち寄って発表を行い満足のいく結果残すことが出来たと感じています。この成果を次回に活かし、「!Kan !Kon !Sou \SAI/」をオーソドックスな上演形態の一つに加えるべく、この作品の発表継続できる場所探しています。又、新たな演出家・役者・脚本家との出会いも必要であると感じています。


萬 直滑降

萬 直滑降、本番前のマイク位置確認。撮影:中村 美智留一人目は萬 直滑降。彼の今回の役どころは「中年になって夜間学校に入った男の卒業式での答辞」です。冠婚葬祭の「冠」を担い、演出家である佐藤 久との共闘によって生来の面白みを発揮していたと思います。生きた年輪が役の読解に影響を与えることは言うまでもありませんが、今回の役者陣の中で、この「冠」を作りだせるのは彼だけだったでしょう。彼にしか作れないものを産み出したと言いきることが出来ます。数学や物理現象に造詣があり、独自の思考過程を辿る彼の頭の中身や、捉えている世界が、いづれ舞台上に立ち現われるのではないかと期待している私は、今後も出来る限り彼と共同作業を進めていくことでしょう。今回も舞台を共に出来たことを誇りに思います。


煩悩寺 朋子

煩悩寺 朋子 本番中に暴れる。 撮影:中村 美智留生来持って生まれた物が多くても、抑制が効かなければ人に観てもらえないということもあるのでしょう。彼女は佐藤 久と出会って成長の兆しを見せたように思います。やはり演劇にも「趣味でやりたい、特に難しいことを考えたくない」という考えや「捧げられるものは捧げる」という考えなどがありますから、住み分けが上手く出来ていないと軋轢が生じます。しかし軋轢の無い組織は疑問が生まれませんから、彼女のような存在が今回参加してくれた事は非常に価値のあることでした。私達はただ演劇を行えば良いとは思っていません、人間の営みの一つであると確信していますから、今後も様々な活動に、参加してもらえたらと考えています。本番中には多くの観客の笑いを誘い、「結婚式」のおめでたい空気を作ることに成功していました。今後も演劇をされるようであれば、是非、我を忘れずに、作ったものを観客と一緒に楽しんでいただけたらなと思います。


丸房 君子

丸房 君子 アヘ顔。 撮影:中村 美智留私です。こんにちは。今回の取り組みとして「ありふれた弔辞の面白さ」を見せつけようとしました。その為に「五つ子」という設定を付加し、「ありふれた弔辞」を書き出し、「劇的でない肉体」を用いました。この私がどのように見えていたのか?それは観客にしか分かりません。けれど私はやる事は全てやりました、悔いはありません。今回の反省点を次回に活かし、演劇の地平を目指していく所存です。場にある音全てに、自分の音を合わせようという試みは、難しく達成しがたいものでしたが、目指そうとしたことで新たに入手した技もありますから、今後も挑戦的な作品づくりを推し進めていきたいと考えています。


影の功労者たち

丸房 君子 佐藤 久 宮本 七三 楽屋通路にて。 撮影:中村 美智留

丸房 君子 佐藤 久 宮本 七三 楽屋内にて。 撮影:中村 美智留坊主頭の私は、今回のイベントに誘われた張本人、一人でやるのも味気ないので機会を求める人々に声を掛けてみました。利害が一致し、全員が笑顔で解散できるよう立ちまわることが出来たと思っています。もう一人の男性は宮本 七三(Miyamoto Nanami)、彼は普段過酷な正社員として命を削り、その一方で写真撮影を行っています。今回は主に映像協力をしていただきました。記録映像と、映像内で流されている動画は彼の手によるものです。

女性が写っていますね?彼女が今回の演出家、佐藤 久です。遠く宮城からやってきて、私達と共にこのイベントを成功に導いた立役者。多くの難題の前に窮することなく立ち向かった彼女とは、今後も多くの作品を残していきたいです。

さて、これらの写真を残したのは誰でしょう?それは中村 美智留(Nakamura Michiru)という一人の撮影家です。今後も私達の動向を見守ってくれることを切に願っています。


次回への意気込み

会場である新宿JAMの看板。 撮影:中村 美智留多くの課題が目の前にありました。まず「会場での事前準備時間の不足」そして「機材トラブル」それだけでなく「役者の目の前にある巨大な柱」基本的な所では「スタッフとの交流不足」あるいは単純に「事前準備不足」など、私達の計画が以下に穴だらけであったかを示しているでしょう?

万全の状態など望むべくもありません、私達は限られた時間の中で、「見世物」を作ることに成功しました。多くの方から助言を頂きました。「この作品に合った会場を探しては?」というのが最たるものと思いますが、ご安心ください。これらの問題を解消し、より精度の高い「!Kan !Kon !Sou \SAI/」を今年中にお披露目することが出来るでしょうしかも、私達の作った新たな作品群と共に!ライブハウスでの上演を通して手に入れた様々な技術を全て費やして臨もうとしています!


素晴らしい写真の数々



楽屋で衣装に着替える丸房と煩悩寺。 撮影:中村 美智留
客入れ時の丸房 撮影:中村 美智留
本番時の映像 撮影:中村 美智留
indexに戻る